ソシオエステティック
とは?

ソシオエステティックのはじまり


 ソシオエステティックはフランスのルジエール女史の想いからうまれました。ルジエール女史は、1978年にソシオエステティシャンの養成機関であるCODESを設立しました。

 日本エステティック協会は、CODESと2004年8月に契約。第1期養成講座を2007年9月にスタートしました。

 私たちは、ソシオエステティックを日本に普及させることにより、さまざまな困難を抱えている人たちに、より気持ちよく、より生き生きとした人生を送ってもらいたいと思っています。

 病気のかたやお年寄りのかたなどが、美しさを求めることは必要でないことと思われがちですが、私たちは、そうした人たちの外見を美しくすることだけでなく、感覚を磨き、心の響きをよりよくしていきたいと思っています。

 こうした美しさには年齢も性別もありません。もっとずっと奥深い、限界のないものなのです。

 

2004年秋 ルジエール女史
来日会見より

ソシオエステティックは
QOL向上への手段です


 エステティックは一般的に健康な人に対して、「一人ひとりの異なる肌、身体、心の特徴や状態を踏まえながら、手技・化粧品・栄養補助食品および機器・用具などを用いて、人の心に満足と安らぎを与えるとともに、肌や身体を健康的で美しい状態に保持・保護する行為」です。

 ソシオエステティックの目的は精神的・肉体的・社会的な困難を抱えている方の「QOLの向上」であって、「美」の追求や肌機能の改善、リラクゼーションの提供などは手段のひとつでしかありません。心の安らぎを回復する、自信を取り戻す、不安を軽減する、笑顔を取り戻す、人生に対しての希望を取り戻すなどを目的にエステティックの技術を手段として行っていきます。

医療チーム、介護チーム等の一員としての
ソシオエステティシャン


福祉や医療施設のスタッフの一員として活動します。

ソシオエステティックの
活動領域


ソシオエステティシャンの活動範囲は幅広く、さまざまな分野で活動していきます。
医療機関や高齢者施設だけではなく、女性保護施設や児童養護施設、障害者施設などでも活動していき、困難を克服して社会復帰をされる方を支援していきます。
そういう観点からいうと、失業されている方や不登校の学生、また刑務所の受刑者なども対象となっていきます。

ソシオエステティシャンは美のプロフェッショナルであるとともに、医療や福祉、心理学などの知識を学んでいます。
エステティックのトリートメントとともに、利用者さまの心のケアも提供いたします。

 

ソシオエステティシャンは
何を行うか?


どんなトリートメントをするのか?

ソシオエステティックにおいて何をするかは、その状況によって左右されます。

施術場所、時間、化粧品使用による影響、ソシオエステティックにより期待される効果等を考慮し、何を施術するか判断されます。フェイシャルケア、ハンドケア、フットケア、マニキュア、メイク等の中からその対象者に合った施術を選択します。

 

ソシオエステティシャンの
活動内容


時には施術自体よりもそこに至るまでのプロセスがより重要です。
たとえば、人あるいは社会との関わりに対して困難を持つ方に、エステティックを経験することに同意いただくプロセスは大変重要であり、ソシオエステティックの目的の一部はこのプロセスの中で達成されています。

トリートメント


利用者さまの状態を見ながら、フェイシャルトリートメント、メイクアップ、フットケア、ネイルなどを提供いたします。

ワークショップ


施設の利用者さまとグループでワークショップをおこない、社会復帰への支援を行います。

カウンセリング


退院前や病気やケガのあとの気になる利用者さまに対しては、利用者さまと話しながら、美しさを取りもどすサポートをいたします。